2011/06/23

はじめに。


木漏れ日の降り注ぐ日には、庭にかけたハンモックで。
雪に閉ざされた冬の日は、暖かな火の前で。

浅間山麓の森暮らし。廻りめぐっていく季節のなかで。
ふと気づくと、傍らにはいつも本がありました。


読書家ではなく、どちらかといえば単なる愛本家。
本の批評、善し悪しなぞ、とても語れるものではありません。

ここでは、ただ、
日常に転がる「物語の断片(かけら)」、
「本のある情景」を拾いあつめて
クローバーの冠を編むように、連ねてみようと思います。


あるときは、森のなかで。
あるときは、森を離れて。

自然のなかで本と共に在る毎日、
その幸せを噛みしめながら。